屋根の断熱リフォームはカバー工法だけ?上から塗るだけの「遮熱塗装」と費用・工期・効果を徹底比較

「建物の中が夏は暑くて、冬は底冷えする」
「屋根のリフォームで暑さ対策したいけれど、大がかりな工事になると聞いて二の足を踏んでいる」
工場や倉庫、商業施設、中小企業のオフィス、戸建て住宅など、屋根から伝わる暑さ・寒さにお悩みの方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
屋根のリフォーム(断熱工事)というと、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる「カバー工法」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。新しい屋根材や断熱材を施工するため、しっかりと暑さ・寒さ対策ができそうなイメージがありますよね。
しかし、屋根から伝わる熱を抑える方法は、カバー工法だけではありません。既存の屋根をそのまま活かし、上から塗料を塗る「遮熱塗装」という方法もあります。
そこで今回は、カバー工法と遮熱塗装にはどのような違いがあるのか、費用・工期・工事後の負担・暑さ軽減効果の4つのポイントから比較してみます。
屋根の断熱工事「カバー工法」と「遮熱塗装」の違いとは
カバー工法とは?

カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、その上から断熱材入りの鋼板屋根などを新しく施工する工法です。既存の屋根を活かしながら、その上に新しい屋根を重ねるため、屋根の改修と断熱を同時に行いたい場合などに採用されています。
遮熱塗装とは?

一方、既存の屋根をそのまま活かして暑さ対策をする方法が「遮熱塗装」です。遮熱塗装で使う「遮熱塗料」は、太陽光を反射することで屋根の表面温度が上がるのを抑える塗料です。屋根を新しく重ねるカバー工法とは違い、今ある屋根の上にそのまま塗るだけなので、工事がシンプルになりやすいのが特徴です。
ただ、遮熱効果のみの塗料の場合、冬場は日射熱まで跳ね返してしまうため、かえって室内が底冷えしやすくなる懸念もあります。夏だけでなく冬の断熱工事としても効果を求めるなら、遮熱に加えて、伝わってきた熱を室内に伝わりにくくする「断熱」の機能もあわせ持った「遮熱断熱塗料」の方が適しています。

その中でも、性能の良い商品として挙げられるのが「リフレクトサーモ」です。今回は、このリフレクトサーモを使った場合を例に、カバー工法と比較していきます。
①費用を比較|カバー工法12,000円〜、遮熱塗装5,000円〜が目安
まず、大きく差が出るのが施工費用です。平米単価の目安は次のとおりです(塗料代・施工費込み)。
- カバー工法の平米単価:12,000〜20,000円/㎡
- リフレクトサーモ塗装の平米単価:5,000〜6,000円/㎡
※当社調べ。屋根の状態、施工面積、形状、足場の有無などによって実際の費用は異なります。
屋根材や断熱材を新たに施工するカバー工法に対して、リフレクトサーモ塗装は既存の屋根をそのまま活かすため、工事費用を抑えやすくなります。特に工場や倉庫など施工面積が大きい建物では、平米単価の差が総工費にも大きく影響します。
②工期を比較|カバー工法は2〜3ヶ月、遮熱塗装は1ヶ月が目安

次に違いが出るのが工期です。
カバー工法は、新しい屋根材や断熱材を既存屋根の上に施工するため、比較的大がかりな工事になります。施工規模によっては工期が2〜3ヶ月程度になることもあり、多くの建築資材を使用するため資材置き場の確保も必要です。
工場や店舗、オフィスの場合は、工事中の騒音や資材の搬入、作業車両の出入りに加えて、営業や業務スケジュールとの調整も考えておく必要があります。
一方、リフレクトサーモ塗装の工期は、規模にもよりますが1ヶ月程度が目安となります。足場などは必要になりますが、新しい屋根材を施工するわけではないため、大がかりな資材置き場を確保する必要はありません。
工場や店舗、オフィスなど、できるだけ建物を稼働させながら工事を進めたい場合にも検討しやすい方法です。
③施工後のリスクを比較|屋根材の飛散リスクがあるかどうか

カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事です。そのため、台風や強風の際には、新しく取り付けた屋根材が浮いたり、場合によっては飛ばされたりするリスクも考えておく必要があります。
一方、リフレクトサーモは、今ある屋根の上から塗料を塗るだけなので、新しい屋根材を取り付けません。そのため、追加した屋根材が風で飛ばされる心配がないという違いがあります。
もちろん、もともとの屋根が傷んでいる場合は、どちらの方法でも事前に補修や状態の確認が必要です。
④暑さ軽減効果を比較|工事の規模と効果は比例しない
そして、断熱工事で最も気になるのが
「実際にどれくらい暑さを抑えられるのか」
という点ではないでしょうか。
「大がかりなカバー工法の方が、塗装よりもしっかり暑さを抑えられるのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、必ずしも大がかりな工事=暑さ軽減効果が高いとは限りません。
以前、ある業者の方からこんなお話を伺いました。
お客様の会社事務所が暑いということで屋根に遮熱塗料を塗装したところ
「以前より涼しくなった」
と大変喜んでいただけたそうです。
ところが十数年後、屋根の老朽化に合わせてカバー工法を施工した後、
「前より暑くなった」
と言われてしまったそうです。
屋根から室内へ伝わる熱は、単純に「断熱材が入っているかどうか」だけで決まるものではありません。使用する屋根材や断熱材の性能、屋根の色、通気層の有無、建物の構造など、さまざまな条件によって変わります。
そのため、工事が大がかりだからといって、必ずしも暑さ軽減効果も高くなるとは限らないのです。
つまり、暑さ対策で重要なのは工事の大きさではなく、その建物に合った方法で、屋根から入ってくる熱をどれだけ抑えられるかということです。
カバー工法と遮熱塗装、どちらを選ぶべき?判断のポイント
「結局、カバー工法と遮熱塗装のどちらを選べばいいの?」と思われるかもしれません。
これは、屋根の状態や工事をする目的によって変わります。
例えば、次のように考えると分かりやすいでしょう。
- 屋根材そのものが劣化しており、屋根の改修も同時に行いたい → カバー工法
- 現在の屋根はまだ使えるので、そのまま活かしながら暑さ・寒さ対策をしたい → リフレクトサーモによる遮熱断熱塗装
特に、「できるだけ工事費用を抑えたい」「大がかりな工事を避けたい」「工場や店舗を稼働させながら施工したい」といった希望がある場合には、塗装による断熱工事をおすすめします。
まとめ|屋根の断熱工事はカバー工法だけが選択肢ではない
屋根の暑さ・寒さを改善しようとすると、「断熱材を入れる」「新しい屋根を重ねる」といった大がかりな工事をイメージしがちです。
しかし、今の屋根がまだ使えるのであれば、わざわざ屋根を新しく重ねなくても、塗装で暑さ・寒さ対策ができる場合があります。「断熱するなら大がかりな工事が必要」と決めつける前に、まずは今ある屋根を活かせないか、遮熱塗装も含めて検討してみてはいかがでしょうか。

今回比較した遮熱断熱塗料「リフレクトサーモ」の遮熱・断熱性能が高い理由や温度改善データ、価格、施工方法などを、以下ページにて詳しくご紹介しています。
屋根の暑さ・寒さ対策を検討されている方は、工事方法を比較する際の参考としてぜひご覧ください。

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